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インド通信の新刊情報（最新版）

新刊情報（バックナンバー）

　今月の巻頭にはテーマにふさわしい話題がありました！「日本と南アジアの21世紀」、これは郵政省発行の記念切手から拝借したタイトルではありますが、今年はインド、パキスタン、スリランカ（当時セイロン）と日本の国交樹立から50年、バングラデシュとは30周年にあたります（切手が出なかったネパールとは、あと4年で50年だとか）。何でＮＨＫはインドの特番を流し続けているのだ、という疑問はこれで解けましたか？
　4月12日に発行された日本側の4種の記念切手、詳細の解説はこちらをご覧ください。発行を知らず切手を入手できなかったり、図案（インド＝タージ・マハル、パキスタン＝モエンジョダロの神官像、スリランカ＝シギリヤの壁画、バングラデシュ＝バハルプル遺跡、いずれも世界遺産）の選択に異議あり、という諸意見もあるでしょうが、在日の各国出身の皆さんからはおおむね好評を得ているようです。インド側の同テーマでの記念切手は4月28日発行とのこと。また図柄は相手側政府との交渉、認可を経た、いずれも穏当な選択であるようです。
　「インド通信」も来年は創刊25年になります。微々たる部分で現代南アジア友好の歴史の半分をカバー？？少なくとも日本でメジャーになる前のインド映画の紹介については、唯一に近い情報ソースであったことは確かでしょう。ビジネスやマスコミを通じて南アジアへの距離は近くなっても、そうした視点ではあまり拾われない、「お金にならない」、「メジャーではない」かもしれないけれどという物事の紹介という、従来のスタンスは忘れずにやっていきたいものです。

目次

・南アジア地誌事典・第75回「ナーグプールへ」（大谷　牧子）
・India Stamp Collection「21世紀における日本と南アジア記念切手」（黒崎　卓）
・ヒマラヤ音巡礼(4)「クマオン地方への旅：バーゲーシュリー」（伊藤　公朗）

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