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　ほとんど毎日のように日本の新聞にさえ経済・ビジネス関連記事の載るインド の景気のよさばかりが話題になっていた今日この頃。と思っていたら、ほんの数 日間の間に、南アジア諸国が珍しくしかも集中して話題に登りました。とはいえ、 こちらの方は景気が良いとは言い難い、滅入るような話ばかり。

　バングラデシュは反政府運動が激化、ダッカのデモが暴動化したこととか、全 土で爆弾テロが起きたという話。
　スリランカは暗礁に乗り上げていたタミル・ゲリラとの対立から外相が暗殺。
　パキスタンはインドへの対抗で、核弾頭搭載用の新型巡航ミサイルの実験に成 功。インドへの当てつけじみたネーミングでいつも注目のミサイル名称、今回は 「バーブル」。バーブル、ってムガル朝の創始者でしょ、インドの王様じゃん、 と思うところだけれど、インドを征服したイスラム王バーブルはパキスタンにとっ ては自国の英雄なのであります。ところで、バーブルに先だってインドのミサイ ルは「ブラモス」と命名されましたが、ロシアとの共同開発だからBrahMos、 「ブラフマプトラ」と「モスクワ」をくっつけたネーミングだって本当なんでしょ うかね。でもちょっと響きがダサいかも（事実、ブラームスなんて読んじゃった メディアもあったみたいで・・・）。
　ネパールではマオイストの攻勢があいかわらずのようで、強権発動後の王様は いよいよ窮地ではないか、という話。前の王様が惨殺された時に流れた、現王家 誕生（18世紀中頃）の時に「王家は10代で滅びる」という呪いをかけられた、と いう昔話がもっともらしく思えてくるような・・・。

目次

・南アジア地誌事典・第111回　「ダラン」（荒張　かおる）
・「インド映画にデビュー！」（丸橋　広実）
・「インターネットでインドがこんなに近くに！」（深沢　恵子）

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