マリアンマのＨＰ

What's New

月刊『インド通信』

インド通信のＨＰと最新号情報

バックナンバーとホームページエッセイ

インド通信の催し物ガイド

インド通信の新刊情報（最新版）

新刊情報（バックナンバー）

　インド国内の葉書料金は、現在50パイサー。1ルピーの半分だから、1.5円にも 満たない。ところが近頃インドに、日本の「エコーはがき（販売価格45円）」に 相当する、広告入り官製葉書が登場した。その名も「メガドゥート・ポスト・カー ド Meghdoot Post Card」、販売価格は普通葉書料金の5パイサー引きなんてもん じゃない、何と半分の25パイサーである。
　インド文学に詳しい人は、おっ、と思ったかもしれない。「メガドゥート」の 名は、古代サンスクリット文学の詩聖カーリダーサの作品「メガドゥータ（雲の 使者）」から取られた。雲が運ぶメッセージ、といったところ。広告入りエコノ ミー商品にしては、ちょっと高雅なネーミングなのだ。
　葉書の表面、右半分が宛先スペース、左半分が広告図版スペースになっている から、「エコーはがき」より広告部分は広い。「メガドゥートはがき」を作るに は広告料、印刷料など合わせて1枚につき2ルピー。広告図版は広告主側があらか じめ用意すること。最低10万枚から受注する。50万以上など大口の場合は料金が 割引になるそうだ。
　なにしろ販価が半額なのだから、同じ葉書を買うなら「メガドゥート」。よく 売れるに違いないから広告の効果は抜群。10万枚なら必要経費は60万円弱だから、 宣伝費としてはそれほど高くない？インドに進出している日本企業に限らず、イ ンドで存在を示したい組織や個人、日印友好記念行事のおりなどに、「メガドゥー トはがき」を作ってみてはいかがか。
　ちなみに地域限定で発行された試作版を除くと、正規の「メガドゥートはがき」 第一段（2002年9月発行）はラジニカーントの絵柄だったのだが、マニアはすでに お持ちだろうか。

目次

・南アジア地誌事典・第89回　「デリーこそ全て」（上田　公平）
・「ムンバイのストリート・チルドレンとVOICEの活動」（加藤　拓由）
・ガラム・ニュース「雲の御便り、25パイサー」（上記ホームページエッセー参照）

一月前を見るには"BACK"、一月後を見るには"NEXT"をクリック！