| Mariamma's Homepage（インド、南アジア総合情報） |
|
|
インド通信バックナンバー
2020.4.12
今月の「催し物ガイド」欄を見てもらえばわかるように、掲載イベントのほとんどがコロナウィルス感染症の感染拡大を受けて中止か延期になっています。「インド通信」が月刊紙面として創刊してから約42年、もちろん創刊当初は掲載されるイベント数もはるかに少なかったことでしょう。それでも中止や延期のイベントばかりが並ぶ紙面が発行されたことはなかっただろうと思います。中止・延期のイベントは削除することも考えましたが、商業媒体ではないので、このようなことが起きたのだという印として掲載することにしました。本欄に中止・延期の記載がない場合でも、その後に事情が変わることも予想されますので、イベントの主催元などにご確認ください。
中国や日本での感染を見て、インドでは入国禁止や入国制限措置が始まった。日本人に対するインドビザの発給が中止され、すでに発給されたビザは無効にされた。その当初、この一件はずいぶん大きな驚きと衝撃を持って受け止められたが、世界中に蔓延し、世界各国がほぼ鎖国状態になっている今、この件を思い出す人がどのくらいいるだろう。
その後、人口13億人のインドが事実上の国土封鎖を始めたことはもちろん話題になった。自宅待機を破って街に出ると警官に捕まり、罰としてスクワットや腕立て伏せを課せられる、という映像や感染予防のために牛の尿を飲んでいる「狂信者」の話が日本のメディアを風靡した。しかし13億人の国土封鎖は、そんな生易しいプロジェクトではない。仕事が減って外出自粛できる身なのでいくつかのインドの新聞のウェブ版をチェックしているが、出来事の驚愕度や突飛さや想像を越えた展開につい時間を忘れて読み入ってしまう。その一つ、二つを紹介したところでどうにもならない気分になる。少なくとも言えるのは、このコロナ後に来る世界の様子も人間の関係も、それ以前とは大きく変わっているだろうということだ。
一月前を見るには"BACK"、一月後を見るには"NEXT"をクリック！
 
|